SAGレポート

及川ゼミレポート

7月25日(土)26日(日)の2日間、松濤アクターズギムナジウム夏の特別短期ゼミとして、映画監督「及川中の撮影現場体験ゼミ」が行われました。

1日5時間、2日間で計10時間。テキストとなる台本をもとに実際にカメラを回し、撮影を行いました。使用した台本は、このゼミのために監督自らが書き下ろしてくださいました。

~ダンボール・ガール~

波の打つ音が聞こえる、薄暗い船室倉庫。
無造作に置かれたいくつものダンボール。
その中の一つから少女(カイ)が出てくるところから物語は始まります。

この物語は世界から隔離された孤島にある「学園」から逃げ出した5人の少女の物語。
1年に1度、毎年必ず5人の少女が選ばれ、島からの定期船で「脱出」をする。
生徒も先生も、事務の人間さえも、なぜかすべて女ばかりの謎に満ちた学園。

ある日、学院に流れ着いた謎の水死体、二度と帰ってこない過去の脱出者。
そして、いるはずのない「6人目」の脱走者。

海の向こうにあるのは天国か、はたして・・・。
5人を乗せた定期船は、今もゆっくりと大海原を進んでゆく。

松濤アクターズギムナジウムの地下にあるライブスペース、OMEGA TOKYO を舞台にゼミの撮影は行われました。
ダンボールやランタン、そのほかの小道具を用意し、実際に映画の撮影で使われるハイビジョンカメラを使い撮影は進みます。
映画ならではのカット割、厳しい監督の叱咤激励。
受講者たちは生徒ではなく「役者」としてカメラの前に立っていました。
会場はいつしか緊張感の漂う、撮影スタジオとなっておりました。
たくさんの人が居るのに、息をする音さえ聞こえない、ある種映像現場独特の空気の中、カチンコの音が響きます。
【プロが現場で求められる事】その幾つかを肌身に感じて知ることができたかと思います。
短い時間でしたが、とても濃密な時間を感じられるゼミでした。

わざわざこのゼミのために台本を書いてくださった及川監督、本当にありがとうございました!
そしてなんと、受講者へのプレゼントとして、後日編集したDVDをいただけることになりました。
この機会をただの思い出で終わらせることの無いよう、受講者の今後に期待しています!

感想

金田美穂子

【感想】

正直、今回参加することが出来て本当によかったです。
舞台とは、また違う集中力がいるということも体験できたし、新しい友人?仲間?も出来たし、本当に本当によかったです。
何より楽しかったです。
新たな課題も見えたように思います。
今回のことをきっかけに更に力をつけて、活躍できる俳優、役者を目指します!

【監督へ一言】

2日間本当にお世話になりました。ありがとうございました。
楽しくて、勉強になる時間を過ごすことができました。
新たに発見した課題を一つずつクリアしていき、カメラマンさんに撮りたいと思ってもらえるような役者を目指します。
本当に楽しい時間、お話をありがとうございました。

川上慶子

【感想】

最高でした。映画、舞台、など、そういうものはやはり「人が作るもの」なのだと実感しました。だからおもしろくて、惹かれるのだなと。そう思ったのは監督の人柄もあるのですが。
それから、舞台演技と映像演技の違いをひしひしと実感でき、非常に貴重な体験となりました。現場の空気(本当はもっとはりつめているだろうけど…)も感じれたし、待ち時間て、こんな感じ?みたいなのも、幸せでした。一度体験しているとしていないとではまったく違います。ありがたかったです。そして現場にでたい!という思いもUPです!!
いつか吸うぜ!現場の空気!!みたいなみたいな。まっこつ、ありがたゼミでした。感謝です。

【監督へ一言】

『監督』と呼ばれる方にそうそうお会いする機会がなく、貴重でした。しかも、うちらとほっとんど話をしていないのに、中身を当てられたりして、かなりびびりました。これが役者を見極める目かぁ~みたいな。
そして撮影のときはとにかくかっこいい!男!譲れない男!というか、一点に集中している!感じで研ぎ澄まされた!というか、働く?夢中?な男性って魅力的!みたいな。とにかく、撮影が始まってから空気が変わりました。
あとおしゃれ。やっぱりそーだよなぁ、芸術関係の方だものなぁ、と思った次第でっす。
まだまだ撮影時の光景が目に浮かびます~
お世話になりましたぁ~

横山景子

【感想】

現場の独特の空気は何とも言えませんでした。いつも見慣れた場所に監督がいて、カメラが回ってカチコンが鳴って…
違う世界に自分が迷い込んだ感じでした。
私は有り難いことに同じ役を二度やらせてもらい五時間ほぼ通して撮影に参加させて頂きました。そこで感じたことは集中力を半端なく使うということ。後半は疲れて集中力も体力もなくなりセリフが出てこない、発声も滑舌も悪くなるという結果でした。演技がうまく出来ないならせめて発声と滑舌だけでもしっかりやろうと思って挑んだのにボロボロで、終わった後に泣けてしまいました。 上手く言えないけどこのゼミを通して現場で活躍されてる役者さんの集中力は本当にすごい、プロの方はやっぱりプロなんだっていうことを身を持って体験出来ました。
本当にこのゼミを受けてよかったです!

【監督へ一言】

2日間ありがとうございました!監督にご指導頂けたことでやる気が凄く出ました!!
休憩中に発声がいいねって言って下さったのが本当に嬉しかったです!
監督がカメラを回して下さった事、ずっと忘れずに頑張ります!本当にありがとうございました!

菅 小百合

【感想】

映像での表現の仕方を学べたり、現場の雰囲気を味わえたりと、とても貴重な経験ができました。また今まで意識していた舞台や声だけの演技とは異なった部分が沢山あった為、最初は戸惑いましたが、このワークショップを通して、このようなカメラ前の仕事により興味が湧きました。
機会があれば、是非また参加したいです。

【監督へ一言】

2日間という短い間でしたが、本当に大きなもの、為になるものを沢山得る事が出来ました。有難うございました!

岡上奈央

【感想】

二日間と言う短い期間でしたが、凄い楽しく、そして勉強になりました。及川監督と一緒に、作品を一つ作り上げる。初めは何時ものレッスンと変わらないように思えたのですが、カメラが回った瞬間、一気に周りの空気が張り詰め、ダメ出しをされる度に、自由に動けなくなってしまいました。けれどその分、自分の足りない所が少し解り、本当に一つの作品を作る難しさを知りました。出来上がった作品を見て、更に気付くことが増えると思います。とても良い経験をしました。ありがとうございました。次に機会があれば、是非また参加したいです。

【監督へ一言】

監督の話を聞き、私も見よう見まねじゃなくて、本当に意味深な演技がしたいと思いました。他にも、舞台と映像の演技の違い等、たくさんのことが学べました。初めてのことが多くて戸惑いましたが、すごい面白かったです。二日間、色々と丁寧に教えて頂きありがとうございました。

三谷梓

【感想】

集中しなくてはならない場面でなかなか集中できない。
テイクを重ねれば重ねるほど緊張感が増す。
画面に存在することの難しさを実感した。
でも現場の緊張感に満ちた空気は好きだなと思ったし、私はここで生きたいと思った。

【監督へ一言】

今まで見えなかった世界が見えました。
現場の空気を肌で感じることができ、本当に充実した2日間でした。
ご指導ありがとうございました!


最後になりましたが、なれない生徒の撮影にお付き合いいただきました、アシスタントの方、どうもありがとうございました。
スタッフが居ることによって感じる緊張を得られたのは非常に大きな成果でした。
今後も松濤アクターズギムナジウムは意欲的に「映画」の世界を感じられるWSやゼミを開催していきます。

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