SAGレポート

15期声優部中間発表レポート

例年より少し肌寒い今年の9月。

松濤アクターズギムナジウム声優部本科の中間発表会が行われました。
お忙しい中、会場には本当に多くのお客様にご来場いただきました。
心より御礼申し上げます。

「舞台の上で役者は成長する」この世界にいると、良く耳にする言葉ですが、そこに至るまでの妥協なき努力があってこそ、本番で成長できるのだと思います。
毎年、この声優部中間発表では生徒達がどれだけその「至るまで」の時間に芸を磨いたかが如実に現れます。
今年の演目も昨年同様ミュージカル。
「演技」「歌」「踊り」さらに「楽器」のスキルまで必要なこの大きな壁を出演者たちはどう感じ、そして乗り越えたのでしょうか?

生徒感想

石田夕理

役者としても人間としても、「進んでいる」と感じられる舞台でした。
私はいつまでも特待生でいるわけにはいかないのです。
そこから出て、プロとして、役者として舞台に立ちたいと、そしていつまでも甘えていられないと思ったのが稽古が始まる半年前でした。

人を馬鹿にして、羨んで、憎んでいた自分にとって、大人になるということは演じていた役の台詞と同じく「天使なのかそれとも悪魔なのか自分が解らない」ことでしたが、どちらも含めて自分であり、成長過程にある悩みなのだと気付いたとき、私はこのままで良いのだと思いました。
支えてくれた全ての人たちに感謝します。

井上隆典

たくさんの反省点の中でも特に自分しか見えなくなる癖を何とかする事が今後の課題です。
舞台上でも音響でも、今回は他の役のキャラクターに救われた舞台となりました。
歌でも半音のズレが自分では分からず、その音に当てているつもりでもできていなかったため、こちらも今後の課題です。
しかし、ラストのカーテンコールの気持ちは忘れられません!!
この瞬間のために演技をしてるんだなって思いました!
ありがとうございました!!

茂手木麻子

正直な感想は心残りだらけです。出来るなら発表会の前に戻って、もう一度やり直したいです。発表会を終える前は、楽器や歌の練習、ダンスの振り付けなど、毎日がいっぱいいっぱいでした。自分では精一杯の努力をしたつもりでしたが、終えた今となってはもっと頑張れたのではと考えてしまいます。最後の発表会にむけて、がむしゃらになって挑んでいきます

松原安希

ただひたすらに走り続けた5ヶ月でした。当日も緊張というよりどこかで授業の延長みたいなものを感じていました。
でも終わってみて思ったことは、あっという間だったなということ。それに終わった今でもまだ舞台の夢を見る日々…発表会は終わったけど、まだやることはたくさんあるのだ。
松濤にいるのも残りわずか!日々修行!

森田大樹

自分の身体、これが一番身近なのに一番無頓着だったのかもしれません。
また、発声やリズム感、体力や筋力などあらゆる課題が浮き彫りになりました。
終了公演まであと半年。最後は後悔の無い演技が出来るようにトレーニングに励みます。

林佳世

今回は以前の卒業生のDVDを見て、それをお手本に演じる感じのものでした。
人の演技をコピーする訳ではないけど、どうしてもDVDを見ると、その人の話し方の癖とかも少しうつったりしました。
やった事のないフルートを2ヶ月で少し吹ける程度になったり、チームワークの大切さをしれたりした舞台でした。

川辺俊介

芝居に歌に楽器にダンス。やることが多すぎて気が付けば本番終わってました。A、Bの両チームに出させてもらいましたが、疲れた!!もっと体力をつけなければ…。
反省としては、自分の役の個性を出し切れなかったのが心残りです。
まだまだ課題が大量に残っているので、少しずつでも消化して前に進みます。

宮城大資

今回は、今まで以上に台詞の多い役を頂き、さらにシングルキャストという事で責任が大きかったのですが、その分、先生に見て頂ける機会が増えて、今回は良かったと思います。
そのお陰で自分の発声の悪さ・粗雑さが解り、今後の課題が出来ました。
また、演技をする上でのチームワークの大切さ、他人を信じるという事も学べて、これからの成長に繋げていきたいと思います。

土屋浩太郎

今回はオカマの役でした。稽古していく中で頭をよぎるのは基礎科の授業で言われた『こうすればこう見えるだろう』と言う言葉でした。自分は今形でやってるんじゃないか、それっぽくやってるだけじゃないだろうかと常に考えました。本番は気持ちで楽しんで動けました。音響もただ出すだけでなく一緒に芝居をしないと舞台を壊してしまうものだとあらためて知り裏方の大切さを実感しました。

永木葉子

役者が精一杯な程、素敵になる舞台だったと思います。感情をぶつける、仲間を感じる、姿勢を正す、台詞を飛ばす、バランスを見る、動線を考える、自然に動く、心を開く、物を大事にする、約束を守る・・・もっと素敵にならないと芝居の楽しさは逃げていく。焦れ自分!!

柴崎祥

テンポよく、気持ちのいいリズムで、明瞭に、感情で、勢いだけにならず台詞を台詞にしないこと。
目の前は課題だらけ。
基礎科で何もわけわかんなかったころ、なにを思ってたっけ。
いろんなものが視えてきた二年目。
過程の美徳に執着せず、結果を残していくことが今の自分に必要です。

三浦由貴子

今回は肉体的にも精神的にも辛い発表会でした。
体と心は怪我だらけで、皆ボロボロでした。
でも今回ほど、発表できて嬉しかった舞台はなかったかもしれません。
手放したものも得たものも多かった。
いつも一人だった自分が、仲間のために必死になれたことが、何より大きな財産だと思う。
この発表会に関わってくださった全ての方に感謝です。

谷本早苗

今回は、みんなの力を合わせてできた舞台だったと強く感じました。一緒にやってきたクラスのみんなや見守って下さった方々、本当にありがとうございました。
この発表会で自分のできないことがたくさん見つかったので、これからまたがんばっていきます!

柏由希子

舞台を終えて感じた事は、舞台を作り上げる事ほど、コミュニケーションが大切なものはないと言うことでした。
私は二役もらいましたが、一方の役では、役の上で必要な目配せや心配りを全くできず、表現にすらなっていなかった事が一番申し訳なく思いました。せっかく頂いたみんなとは違う役割を、こなせないまま終わってしまいました。
もう一つの役に至っては、あんなに特訓に時間を割いて頂いたのに、「魅せる」事ができず、物凄く悔しいです。調和していたつもりが、いつの間にか遠慮して招いた結果だと思うので、もっと貪欲になれるよう、残り半年を挑みます。

古山睦子

音痴の自分がミュージカル…しかもダンスや楽器の演奏まで…。最初から不安での幕開けだと思いました。
一番の不安は歌とスタミナでした。
スタミナは走ることで何とか出来ましたが、歌は如何せん音程やリズムは自分一人の力ではどうにも出来なかったので、沢山の人に助けて貰い、なんとか舞台に立つことが出来ました。

カーテンコールでは息切れをしながらも、お客様に観ていただけた嬉しさで、笑顔で迎えられることが出来本当に良かったです。
今回の舞台を通して、体を鍛えることで声の出した方が変わることがわかり、走ることと発声練習は欠かさずにやろうと思いました。

西潟友美

発表会を終えて、数日間夢に何度も出てきたのを覚えています…
さて、人生初のミュージカル。
歌にダンスに芝居とやることがいっぱい。
ないない尽くしで始めた舞台でしたが、終わってみると得るものがいっぱいでした。
アンサンブルの難しさ、芝居もコミュニケーション、集中力を持続させる、テンションの切り替え、台詞がないところでも役を生かす、そして魅せること……
悔し泣き、嬉し泣きな半年間でしたが…。
しかし自分の未熟さ、愚かさには呆れますなぁ…
半年、また自分との勝負!
私は改めて、人に恵まれているなぁと感じました。
支えられて生きていることに日々感謝です。
一緒に芝居してくれた仲間に、ありがとう。
学んだ、感じたことを糧に次も日々精進してゆくのみです!
















9月12日(土)、13日(日) 合計4ステージ
SAG、B1にある劇場OMEGA TOKYOで高らかに歌い上げる生徒達。
満員の会場内の一人でも多くのお客様に感動を伝えられていれば幸いです。

次回、修了公演で、さらに成長した彼らに是非また会いに来て下さい!

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