SAGレポート

声優部・週1日コース 修了発表会

2月13日に声優部週1日レベルアップクラスの発表会が行われました。
それに続くように声優部週1日ベーシッククラスの教室発表会も2月19日(Wクラス)、2月20日(Xクラス)、2月22日(Kクラス)と各日に行われました。

レベルアップクラスは卒業を控えての2年間の集大成になります。勝沼紀義先生の下、半年間に亘って取り組んできた舞台発表。果たして演者達はどのような思いで舞台に立ったのでしょうか。

ベーシッククラスは初めての発表の場です。宮澤先生が組んでくださったエチュードへの挑戦。レベルアップクラスと比べ緊張した表情が印象的でした。
ここで掴んだものを来期へ繋げていってほしいと思います。

レベルアップクラス

Zクラス 渡辺和司

自分は今回「弟」という役を演じました。
ですが、正直に言って自分は「弟」というキャラクターを完全に理解できていたとは言えません。
表面上の「怒り」や「悲しみ」など言葉にできる感情をなぞることはできたと思います。
しかしその気持ちがどこから湧いてくるのか…「弟」が「弟」であるための根本のようなものを自分は形にすることができませんでした。
それは自分が「弟」を形にするだけの材料…「弟」の人生、気持ちに共感し、理解できるだけの経験を持っていないからだと思います。
もちろんそれはしようと思ってできる経験だけではないでしょう。
でもだからこそ今できることはなるべく多く経験していきたいと今回改めて思いました。
クラスで協力して形にしたこの発表会も自分の中で大切な経験とし、次に繋げていこうと思います。

Zクラス 長谷美希

まさか、これほど緊張するとは…。
と、いうのが正直な感想です。緊張しいだというのは昔から自覚していたものの、足がガクガク手がブルブルと、自分でもびっくりするくらい緊張しました。
心境は割と落ち着いていたのに、なぜか体が強ばったままで…こんな状態になったのは初めてで、ちょっと悔しかったです。
もっと役を楽しみたかったのにー!

と、いうことはさておき、この一年で築いた経験と繋がりは本当に大切なものだなぁと改めて感じます。 週一回という限られた時間の中、小道具や音響、客席のセッティングなど、文字通り「いちから」舞台を作り上げられたのはクラスみんなが一致団結できたからこそです。
そして、不安だらけだった私たちをそこまで引っ張って、公演まで導いて下さった先生方のおかげです。

舞台を創るという、長くて短い過程の中で教わったことと成長できたことを、これから切る新しいスタートの動力にしていきたいです!

Zクラス 橋本明美

週1クラスという限られた中での稽古は、大変なこともありました。
ですが、個人個人が稽古以外の場で努力しているのが稽古の時に伝わってくるのは、すごくいい刺激でした。 私も成長したい、みんなといい作品をつくりたいと思えるようになってからは、芝居に対する気持ちも稽古の姿勢も変化してきた気がします。最初は自分のことばかりで頭がいっぱいで、周りを見ることができていなかったと、気づくことができました。
そして、今回はWキャストでした。それぞれに解釈が違ったからこそ、発見することなどがたくさんあり、本当にいい経験をさせていただいたと感じています。
ご指導してくださった先生方、支えてくれた仲間たちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ご来場いただいた方々、私たちを支えてくださった多くの方々、本当にありがとうございました。

Zクラス 保井利成

二年目の集大成として修了公演にシングルキャストで二回出演させてもらいましたが、稽古の時はなんでこんなことが出来ないんだろうと落ち込むこともありましたし、演出をしていただいた勝沼先生にもご迷惑をおかけすることもありましたが、演じ終わって、もっと演じたい、もっと皆と舞台に立ちたいと感じています。

舞台で感じた、緊張感、見に来てくれた人達の反応、そして演じていた時の感覚を刻んでこれからも頑張っていきます。

ありがとうございました!!!

ベーシッククラス

Wクラス 中矢瑞穂

今回の発表会を通して、役を演じるってこんなに大変なことなんだと改めて実感しました。
時間にして数分のお芝居なのに、1つ1つの台詞全てをきちんと整理・理解して自分に染みつけなくてはいけなくて…役が決まってから本番まで気がつくと台詞を呟いている自分がいて(しかも結構大きめな声で)、夜道でかなり危ない奴になってました(笑)
でも、そんな時間を含めて「芝居」が楽しくて仕方がありませんでした。好きってこういうことなんだなぁって。
また、今回難しかったのは「間」です!絶対に嘘がつけない、誤魔化しがきかない…ちょっとずれただけで、その後のテンポが崩れていくのを身をもって体験しました。恐ろしいことです。そこは相手役と練習あるのみで、お互い仕事が終わってから落ち合いまして練習しました。1人で練習していると何か違うなぁと悶々としてしまうこともあるのですが、掛け合う相手がいると自然と解決・納得できて、そこもまたお芝居の魅力かなと思いました!
本番は自分でも不思議なくらい緊張しませんでした。ちょっとしたハプニングはありましたが、それもまた生だからこそですよね。
今回演じた役を通して、たくさん悩みましたが、やっぱりお芝居って楽しい!もっと勉強して、またやりたい!そんな前向きな気持ちになれました。

Xクラス 玉谷有平

演技経験が皆無だった自分が、この一年間、演技に対しこれほどまでに情熱を傾けられたことには驚きました。クラスの仲間と休日に集まりカラオケでひたすら練習したり、夜な夜な荒川沿いの土手で発声練習をして職質されそうになったり…。思い返せば色々な記憶が胸に去来します。
しかし、今回の発表会を通じ、自分の演技がまだまだ未熟であることを痛感しました。セリフは間違えるわ、顔は引きつるわで、それはもう悲惨なものでした。自分の演技を人に見られるということが、これほどまで緊張するものだとは思いませんでした。後で考えると、そもそも緊張してしまったのは、自分がまだまだ完全に役(ジョン)になりきれていなかったことが原因だと理解しました。「なりきること」を常に意識し、今後も演技の勉強に精進したいと思います。
また、未熟な自分にとっては「俺はもっとできるんや!」と根拠のない自信を持つことも演技力向上には必要かなと思いました。
最後に、クラスの仲間たち、そしてレッスンを通じて色々なことを教えてくださった先生方、本当に感謝しています。一年間ありがとうございました!

Kクラス 坂知希

去年の4月からSAGに通い始め、一年間の集大成として発表会をやらせていただきました。僕はド素人の状態で入所し、週一回のレッスンに通っただけなので演技に関して「格段に上手くなった」なんてことはないです。
でも一年前の僕と比べ、今の僕は稚拙ながらも他人の前で演技を発表しました。それはほんの些細な点ですが、確実に変わった点です。でもそんな些細な変化が、次の些細な変化に繋がっていくんだと思います。そしてその積み重ねの先が、デビューであったり所属であったり、各々が目指す所なんだと思います。

たった一年の間ですが、僕の考え方・価値観は変わりました。でも今も声優を目指しています。初心は忘れず、必要な変化はします。
たった数分の間のナンチャッテ演技でしたが、そこまでに到るまでも確実に変化がありました。
そしてそれはSAGという環境があり、先生方という要因があってこそです。
感謝してます。

これが発表会を終え僕が“感じ想った文”です。
さぁ、一年後の僕の状況は、環境は、考え方は、どう変化しているのでしょう。
楽しみです!

Xクラス 建川希実

今までに2か月かけて、1つのキャラクターについて考えるということがありませんでした。
優子という一人の女の子はどういう性格で、どんなことを考えているのか…などなど。
1日中考えているときもありました。
色んな人からの協力を得て、作り上げた優子が、少しでも見てくださった人に面白かったと思っていただけたなら嬉しいなと思います。

また、発表会でクラスが1つにまとまり、不慣れなことばかりでハプニングがあったものの、なんとか無事に終わったことに安心感と達成感を味わうことができました。

自分の未熟さや頑張らなければいけないことを沢山知ることができたので、これからそれらを克服することを目標にしていこうと思います!

最後になりましたが、観覧にきてくださった方々、先生、事務局の方々、そして同じクラスのみんな、ありがとうございました♪

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