SAGレポート

ベーシッククラス教室発表会

2012.3.30

2月中旬。声優ベーシッククラスの教室発表会が行なわれました。

火曜クラスは朗読スタイルで、飼猫の結婚式に招待される物語、また庭のコスモスから手紙が届く物語の2本立て。身近で起こりそうなファンタジーの世界を台詞だけで爽やかに表現していました。

土曜・日曜クラスは、少年達が夏休みに出会ったおじいさんとの交流を描く物語を発表しました。クラスの大半が女子の中、さまざまな個性をもつ少年役に挑戦する機会となりました。

生徒感想

中村 優里

練習が始まった頃わたしに与えられた課題は、「掛け合い」をすること。「掛け合い」は演技においてとてもとても大切なことです!相手の言葉を感じとり、自分からどのような感情が沸き出してくるのか…。そしてその感情があって初めて台詞が言えるのです。
練習の際、まず自分の感情に素直であろうと努めました。これがわたしの第一歩だったのです。
役作りに関して、子どもの役だったので、まず自分の子ども時代とその役を照らし合わせるところから始めました。多少なりとも共通点を見つけ、そこから役のヒントを得ていくという作業です。それには自分の経験してきたこと、感じてきたことが鍵になりました。まだまだおぼつかない足取りではありますが、この数ヵ月で演技をするということを全身で実感することができたので、この経験を糧にさらに精進していきます。
さて、まとめ方が分からなくなってしまいましたが、わたしがこの度感じたことは「演技は人生」ってことなんだろうなぁと思います。

薊 貴彦

太っている子供の役を演じました。まず、「どうすれば、太っているように演じられるだろう・・・」という所から考え、ネットで太っている子供の特徴だとか、どういう心境を持っているのか、というのを調べました。調べていくうちに、ネガティブなコトが書かれていたりして気分が落ち込んでしまったりもしました。結果として何とか演じきれたと思っています。

山口 裕之

正直大変でした。自分はおじいさんの役。長い台詞もあってストーリー上重要な人物でした。とてもじゃないですが自分に務まるとは思っていもいませんでした。
おじいさんという役柄、体験が無いというのはそれこそ分からない事だらけでした。
性格とか考え方とか状況とか色んなアドバイスを頂き、精一杯やったつもりでいます。表現、演技の難しさを痛感しました。一度レッスンの時に先生から配役を代えるか?と聞かれたこともありました。
それでも逃げるわけには行きません。役を頂いた以上、全うしたかったからです。
発表会は一発勝負。自分はスポーツをやってましたがその時よりも緊張しました。
ピリピリしいましたが皆で円陣を組んでちょっと和らいだと思います。ただ…実際舞台に立った時は…震えてました。なるべく余計な事は考えないように、とにかくがむしゃら…やらなきゃ!という意識は強かったです。終わって着替えた時、ほっとして脱力したのをよく覚えています(笑)
そしてやりきった時の気分はとても清々しかったです。
自分が最後まで乗り切れたのは他ならぬクラスメイトとの繋がりだったと自分は思います。
様々な時に相談に乗ってもらいました。辛い時も、苦しい時も、幾度と無く励ましてもらいました。
自分にとってかけがえの無い、最高のクラスメイトでした。

本橋 佳奈

2月、本当に楽しい経験をさせていただきました!
私は主人公のモノローグをやらせていただきました。
人生で初めて、指導していただきながらの舞台に臨んだので、毎回のレッスンでは緊張の連続、うまくいかない事が多々ありました。でも、たまに先生に誉めていただいたり、熱心に指導していただけたのでくじけずに頑張ってこれました。
本番直前は、緊張と不安でぐちゃぐちゃになっていましたが、クラスの皆さんと息をあわせ、今出せる最高のものが出来たのではないかと思っています!
まだまだ至らず、未熟ですが、この公演で満足せず、もっと高みを目指して日々努力したいと思います。

国府田 奈巳

初めて演技というものに触れて、勉強してきての今回の発表会は自分の中で少しずつですが、成長できた経験でした。
猫の抱き方に悩み、ギリギリになって、猫カフェに行き、猫を抱いて触って、店主さんのお話しを聞いたりしました。ないものをあるように演じるというのはとても難しかったです。また、みんなで一つの作品を作りあげる難しさを感じましたが、楽しさも感じることができました。終わった後は反省が大きく残り、悔しくて泣いてしまいましたが、バネにして今まで以上に芝居に対して全力で取り組んで行きたいと思います。
まだまだ、基礎的に足りない部分が多いので確実にクリアして、何事にも全力で楽しんで自分じゃない自分になるというのが目標です。
演技を通じて、一人じゃない、相手がいるからこそ、成り立つものなんだと改めて感じました。

どのクラスも4月から入所して基礎を学び、発表会の稽古を始めたのは11月から。今回の発表会でそれぞれのクラスの演目を見合うことも、非常に勉強になったと思います。

最後に、演技指導を担当されましたベーシッククラスの先生方。御来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。

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