SAGレポート

俳優部 中間発表会 レポート

2012.12.20

12月7日(金)・8日(土)・9日(日)の3日間、SAG俳優部基礎科・本科合同の中間発表会が行われました。
俳優部基礎科にとっては初めての舞台。3カ月も前から稽古に入り、本番1週間前は朝10時から夜までみっちり稽古をおこなう『小屋入り』を経験しました。
体力的にも精神的にも初めて味わう限界。そんな基礎科に感想をもらいました。

そして、この中間発表がSAG生活最後の舞台となった俳優部本科の3名にも、感想をもらいました。
テーマは、『初めて舞台に立った時より成長したこと』
最初出来なかったけど、実際に出来るようになったこと、確実に変われたこと等を、書いてもらいました。

生徒感想

大野亮
ずっと舞台に立ちたくて、やっと立てたことそのものに喜びを感じます。
そして、未熟な身ながら、お客様に「楽しかった。」と言ってもらえたことが何よりも嬉しかったです。
もっと上手くなりたいです。もっと多くのお客様にもっと大きな感動を届けたいです。
早く次の稽古をしたくてたまりません。
松澤優花
今回初めて舞台に立って芝居をして、凄く緊張しました。
ですが、舞台でしか味わえない緊張感が今回分かりました。
そんな緊張している中、舞台袖で待機している時に本科の先輩に励まされたりして緊張が少しだけ和らぎました。
劇中では、台詞がぶっ飛んだりしてしまいました。
それは自分の練習不足だし、集中力がまだまだ足りない事のだと思うのでそこを踏まえて修了公演頑張りたいと思います。
お客さんに「恰好良かった!」などお言葉を頂いて嬉しかったです。最後に協力してくれた皆様、ありがとうございました。
平野尚
緊張もしていたのですが、ワクワクの方が大きくて緊張をほとんど感じなかったです。
自分でも驚くくらい落ち着いていてお客様の反応とかを見ることができました。
回をこなすごとにワクワク感がなくなり思い切りだとかがなくなってしまったことがすごく悔しいです。お芝居の冒頭からガンガン上がってきたパワーを引き続いてそれをさらに上げて次に渡すってことをこの公演を通してちゃんと理解できたように思います。練習不足だと言うことを身にしみて痛感した中間発表会でした。
上蓑佳代
初舞台、全力でした。稽古中自分がどう演じているのか分からず、相手の台詞も聞けず苦しみました。それでも繰り返し喋って喋って…。そのうち、何だかパワーだけは出てくるようになりました。本番は余裕などありませんでしたが、客席で聞いてくれていたり、笑っていたりする雰囲気だけは分かりました。毎回違っていて、本当に芝居はお客様、演者、スタッフの全員で作っているのだと感じました。問題だらけですが、今回頑張れたことは今後の大きな大きな励みです。本当にありがとうごさいました!
坂崎雄哉
初めて舞台に立つ、これはとても楽しく、そして辛く厳しいものでした。
演技をする、そして客前に立つということは、ほかの何にも変え難い楽しみだ思いました。しかし、やはりこれだけの舞台を作るには裏で働いた時間も多く、同じ舞台を作る仲間といざこざやすれ違いが何度もありました。
今回の冬物語は、私達に楽しみと、多くの課題を置いて行った気がします。今後役者として今回の舞台を活かしていきたいです。
河合隆汰
舞台づくりには沢山の手間と労力がかかることがわかりました。しかも今回の発表では、制作から衣装、小道具大道具に至るまで全て自分達の力でやらなければなりませんでした。本当に大変でしたが、この経験は貴重なものになりました。
本番を迎えるまでに本当に沢山の人達が支えてくれました。それは演出の北さんや事務局の方達、スケットの役者陣、音響さん、照明さん、です。本当に深謝です。
役者として舞台に立つことの楽しさ、苦しさを身に染みて感じました。シェイクスピアの台詞は、役者を興奮させる不思議なチカラがあると思います。と同時にその膨大な台詞を喋るために日々の鍛錬の必要性を強く感じました。これからも自分を鍛えて行きたいです。
徳田愛利
ゲネで初めて観客が入った時、心情的には何も変わっていないと思っていたのに、普段出来ていた事が唐突に出来なくなったり、やけに慎重になったりと、観客が入って変わる様々な事を実感しました。また、上演後にお客様の生の感想を頂けたのも嬉しかったです。良かった点、改善すべき点を厳しく優しく指摘していただき、大変勉強になりました。中間発表会で学んだ事を活かして修了公演頑張っていきたいと思います。
石井竜太郎
中間発表を終えて、4公演中、僕は舞台に立つことの楽しさと共に不安や怖さを感じていました。それはあって当たり前なのですが、今回はそれが自分の弱さに出て、芝居中に反省をしてしまう、頭で考えて芝居をしてしまうという雑念を持ってしまい芝居に集中できず、その場を見ること、聞くこと、しゃべることができませんでした。
雑念を持たず、芝居に、自分の役割に集中するという課題が明確になったことは、自分にとっては大きな進歩だと思います。
悔しい事は多かったですが、それでも北さんや皆と1つの芝居を作れたことは楽しかったし嬉しかったです。
山田隼平
去年より喋りがうまくなった。去年よりアクションがうまくなった。去年よりブレスコントロールができるようになった。だからなんだっていうんだ?一番大事なことを忘れていました。
芝居はコミュニケーションってこと、稽古場で北さんに言われました、去年を思い出せ!
去年は本当になにも分からず舞台に立って、とにかく自分の意志で見て聞いて喋ることのみに意識を向けていた。今年の自分はどうだ、 ここの台詞はどう色をつけよう、ここでどんなアクションをしよう、ベクトルが完全に自分の方に向いている。
本番、1人で舞台に立つとき、お客をずっと見続けました、そして、ロックオンしてそのお客に喋る、すると、ターゲットにした、メタボ体型でスキンヘッドでブスッとした顔の人が笑うではありませんか‥‥
芝居の楽しさを忘れていました、自分ばっかりみてたら楽しくなくなるわな。
よし、愛のあるSEXをしよう。
小松佑大
今回僕ら本科は基礎科のために裏方などの下地を整えてあげることができませんでした。頭の悪さ、器の小ささを感じました。
それでも公演をできたのは、奮闘してくれた基礎科、声優部の有志の方々、事務局の方々、そして北島さんのおかげです。
芝居はひとりではできない。この言葉を去年以上に感じる公演でした。
皆に感謝!未熟ではありますが素直にそう思えることが成長できた所かもしれません。
板坂尚紀
今回、リオンティーズとかいうシチリアの王様役なんですが、とにかく終始よくわからなくてつらかったのです。去年の修了公演の感想文では『なんだかよくわからないけどやたら楽しかった』的な事を書いた気がしますが、今回はもーとにかくずっとよくわからんし手応えなんてないし精神病みかけるしつらいことばっか。なんなんですかこの役は。つらい。どうしたら正解なんですかこの役。つらっ。でも実は正解なんてどうでもいいんです。きっと、芝居に正解なんかないんです。そんな中間発表会でした。

一覧に戻る

Copyright©2003-2016 LEOPARD STEEL附属俳優・声優養成所 松濤アクターズギムナジウム All rights reserved.