SAGレポート

俳優部本科Mクラス 映画撮影のカリキュラムを終えて。

2014.11.20

俳優部本科Mクラス 映画撮影のカリキュラムを終えて。

SAG俳優部本科は、2年目に上がってすぐに【映像演技】のレッスンが待ち受けています。基礎科までは舞台演技を主軸として演劇にかかわってきたけれど、今度は限られた画角の中での演技。苦しみました。舞台で表現するのとは全く違う世界。しかし、夏には映画撮影がまっているので悩んで落ち込んでいる暇はありません。

今回も講師として招いたプロの映画監督が、SAG俳優部のために書き上げてくださった映画を1本まるまる制作。役者としての仕事、そして裏方としての仕事を理解しながら取り組みました。

俳優部本科に、今回のカリキュラムの感想、そして監督が編集し終わった完成品をみての感想を聞いてみました。

レッスン生感想

羽田野葵

映画製作を経験してみて、お芝居や役作りとしては舞台も映像も変わらないですが、求められていることの違いが多くあり終始戸惑ってしまいました。

ですが、監督が作り出す現場の雰囲気で切羽詰まらずに作品に向き合えたのはとても大きいと思います。監督だけではなく、スタッフさん、エキストラの方々にもとても感謝しています。

出来上がった作品を見た時は、あまりの自分の下手さ加減に恥ずかしく目を伏せたい衝動に駆られました。

でも、監督はやはり偉大な方です。

綺麗に撮ってくださり、尚且つ不自然なところが見当たらない。

自分を客観視することは恥ずかしかったですが、面白く素敵な作品に仕上がっていて・・・嬉しかったです。次は現場でお会いできるように、これからも精進して行きます。

伊藤さりい

なぜ今こう動いてと言われたのか考えること、何のために何回撮っても同じ動きをする必要があるのか、自分がセリフを一生懸命喋るのではなく、どういう絵がほしいのか考えること…。

撮影期間中はずっと【考える】ということがテーマになっていました。

また、撮影が終わって終了ではなく、上映に向けてどのようなことをすればいいか、どういうライティングがライブでは相応しいのか、松濤にどんな灯体があって、どう使えば映えるんだろう?進行はどんな風にしよう。そう考えることが楽しかったし、監督がカメラ、ライティング、構図、流れ、衣装、小道具、作家、音響、合成に至るまで全てやって頂いてたので、それはどれだけの負担だったのだろうということを少しだけ理解することができました。

完成作を観ると、自分の表情や硬さばかりに目がいってしまってまだ冷静に観れません。。。

監督、ありがとうございました!

佐藤ちあき

振り返ってみるとあっという間の撮影でした。去年の事もありましたので、最初は不安もありましたが、監督のおかげで素敵な映画ができました。ありがとうございます。

グリーンバックで撮影したシーンは、どう合成されるのだろうかと楽しみにしていました。完成された物を見たら、どこが合成なのか分からない程自然でした。メグミの部屋や最後のライブシーンなど。途中のモザイクは予想外でしたので、笑ってしまいました。

自分の芝居も実際にその映像を見てみるとここはこうじゃなかった!もっとこうすれば良かった!!と悔しく思います。 そして、現場のスタッフ仕事やロケ地探しに台本作り、素敵な編集、それら全てをやって頂いた監督がただただ凄いと思いました。大変負担をお掛けしたと思います。

完成された作品を見て感激しました。本当にありがとうございました。

森下拓紀

とてもかっこいい素敵な映画をありがとうございました!途中モザイクが入っていたり、さりいとのダンスシーンではバックに映画が流れていたりと驚きましたが、全体を通して合成にあまり違和感がなく、映像もただ撮影した素材をそのまま使うだけでなく、色味やエフェクトを加えたり、再生スピードを変えたり、止め絵を入れたりという編集を加えることによって、素材がより引き立たされていて、監督の力ってすごいなと思いました。

映画撮影では、スタッフワークならではの難しさや、カメラで撮影する、またされる側の難しさなど、いろいろな体験ができて、良い経験になりました。この映画撮影で学んだことを活かして、将来につなげて行きたいと思います。監督もお身体にお気をつけください。

仲間恵

映画を見てまず、す、す、す、すごい…と思いました。撮影した直後に見せて頂く映像は、当たり前ですが最初に「スタート!」と最後に「カット!」と入っています。それが無く、無いものがずっと続いているだけで不思議でした。グリーンバックで撮った場面も自然に出来ていて驚きました。

ですが、自分の中では反省がたくさんです。

着地点が見えず、役についてももやもやとわからないところが多いまま演じていました。

また、舞台と違ってそこまで大きな声は出さなくても大丈夫だけれど、その分声の高低や強弱をもっと繊細に考えて芝居しなければいけなかったと思いました。長ゼリフがあったのですが、台詞が棒読みで聞いていて胃が痛くなりそうでした。

次に進めるよう、映画を見返し直すべきところを見つめようと思います。

作品や現場との向き合い方、映像演技について、色々なことを学ばせて頂きました。監督、事務局の皆様ありがとうございました。

俳優部本科Mクラス 映画撮影のカリキュラムを終えて。

俳優部本科Mクラス 映画撮影のカリキュラムを終えて。

今回は、バンド物の映画ということで、ドラム、ギター、ベースなどを1から特訓し、秋の松濤祭での上映会で、バンドの生演奏にも挑戦。

上映会当日は客席を「満員」にすることが出来ました。

映画のあとにスクリーンがあがり、そこにメンバーがいてきらきらしたライティングの中LIVEが始まる・・・という演出も好評でした。

監督、照明スタッフ、音響スタッフ、松濤祭実行委員、そして俳優部の後輩たちの助け、すべてに感謝して、俳優部本科の映画撮影カリキュラムは無事に終了。

みなさまありがとうございました。

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